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【サッカー】【YouTube感想記】ドリブル塾、朝練が世界にない理由

今回紹介するのは小澤一郎さんと幸野健一さんとの対談。

サッカーに関わる指導者や保護者、育成年代の子ども達を見守る全ての人に見てほしい内容です。

結論部分だけでも知って損はないはず。
今日もよろしくお願いします。

ドリブル塾、朝練が世界にない理由。サッカーが上手くなるには「●●をする」しかない。日本最先端の育成事情|幸野健一さん(FC市川GUNNERS代表)×小澤一郎|育成対談【前半】

小澤一郎
サッカージャーナリスト
1997年京都出身。早稲田大学卒業。
スペイン在住5年の後2010年に帰国。
日本とスペインでの育成年代の指導者経験を持ち、指導者目線の戦術・育成論を得意とする。
執筆活動に加え、欧州サッカーの解説や関連番組への出演が多い。

幸野健一
1967年東京出身。中央大学卒業。
17歳の時、単身イングランドへ渡り、プレミアリーグ下部組織等でプレー。
以後、指導者として43カ国の育成機関やスタジアムを回り、世界中の多くのサッカー関係者の人脈を持つ。
現在、育成を中心にサッカーに関わる課題解決を図るサッカーコンサルタント活動をしつつFC市川GUNNERSの代表を務める。

結論:日本の育成は独自の発達をしている

日本で多く見られる「土日のクラブ活動、平日はスクールに通う」というスタイルは海外ではほとんど存在していないそうです。

これは、週末のお父さんコーチが育成年代を支えてきたことがこのスタイルが培われた背景にあります。
加えて現代においてはSNSの発展も相まって、いわゆる「映える」テクニックが目に触れやすくなったことも理由の1つかもしれません。

育成する上で平日のトレーニングと週末の試合が欠かせないわけですが、構造上それが難しく、塾に通うのと同じ感覚でスクールに通うことを選択する子どもが多いのが現実です。

『ピアニストはピアノの周りを走らない。だから我われもグラウンドの周りを走る必要はない。サッカーは、サッカーをすることによってうまくなるのだから』という言葉があります。

特にリフティングのようなサッカーの限定的な一部分を切り取ったような練習は世界的にいうと意味のない練習で、その証拠にサッカー先進国において朝練やドリブル塾、リフティング教室が流行っている国は1つもありません。

指導者も保護者もサッカーというスポーツがなんなのかを理解しようとることが育成年代の子どもを支える上では重要なのです。

サッカー選手の育ち方

海外ではスクール文化が発展していないのなら、どのようなプロセスを経て選手を育成しているのでしょうか。

日本では「クラブ+スクール」という形が一般化しており、要は「学校+塾」という形と似ています。
一方サッカー先進国と呼ばれる国では「クラブで育てる」という形が常識で、1つのクラブで一貫したプレーモデル・フィロソフィーに基づいた指導を受けることが一般的です。

「個」の育成

どこかで聞いたことのある言葉だと思いますが、サッカーはあくまで「組織」で行うスポーツです。
ドリブル塾に通うことを悪とするわけではありません。
大事なことは、そのドリブル塾に通った結果「組織の中の自分」という点を見落とすことになっていないかを考えることです。

海外では決して「独りよがりなプレー」を許しません。

・相手と味方を認知してプレーしていますか?
・他の選手の位置、自分の位置、時間などの基準に基づいて判断していますか?
・「認知」「判断」を伴った実行ができていますか?

サッカーの本質はここにあります。
あなたの運営する、またはあなたが通わせているスクールにそれはありますか?

よく「JAPAN’s WAY」の模索が言われますが、「世界の常識的な形」を学べずにガラパゴス的進化をしてしまった日本の指導はまだそこを目指すに至っていないように思えます。

サッカー選手はサッカーをすることで育っていきます。
本質が抜け落ちてしまったことが日本の育成事情の最大の問題点です。

幸野健一:FC市川GUNNERSの取り組み

FC市川GUNNERSは2014年に創設され、日本サッカーの問題点を解決する運営を目指しているチームです。
PFIのよる専用の芝生グラウンドを持ち、幼稚園〜高校生、大人の全カテゴリーで活動。
約400人の選手を抱えクラブフィロソフィー・プレーモデルに基づいた指導を行なっている。
※PFIは民間の力を借りて公共事業を行うこと。
民間の資金力や経営能力を活用し、優れた公共サービスを提供することがPFIの目的です。

蓄積をゼロに育成をするのは無駄」と言う通り、指導者も含めクラブモデルを通した指導を行い、他の少年団で散見する「学年によってやっていることが違うから選手が混乱する」という問題をクリアにしている。

育成年代の間は選手に偏りのない成長機会を与えることを良しとしています。
また、日本では珍しく飛び級制度も採用しており、小中高の6・3・3年制は採用していません。

環境も指導者もより高いレベルを目指し、それを選手に与える考えがクラブ運営からも伝わります。

まとめ

今回はYouTube動画「ドリブル塾、朝練が世界にない理由。サッカーが上手くなるには「●●をする」しかない。日本最先端の育成事情|幸野健一さん(FC市川GUNNERS代表)×小澤一郎|育成対談【前半】」をまとめさせていただきました。

FC市川GUNNERSは言うならば日本の中の小欧州。

このようなクラブが増え、プロアマ問わず多くの人のサッカーリテラシーが上がることが日本のサッカー文化の発展には必要なのでしょう。

また次の記事も読んでいただけますと幸いです。

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